請求管理ポリシー

Odoo の 購買 アプリでは、請求書管理 ポリシーにより、オーダ済数量または入荷済数量のいずれについて、仕入先が各購入購買オーダ(PO)に対して請求する数量が決定されます。

購買 アプリの設定で選択したポリシーがデフォルト値として機能し、新しく作成されるすべてのプロダクトに適用されます。

設定

仕入先請求書 ポリシーを設定するには、購買アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に移動し、 請求 セクションまでスクロールします。請求管理 の下で、オーダ済数量 または 入荷済数量 を選択し、保存 をクリックします。

購買アプリの設定で選択した仕入先請求書の管理ポリシー
  • オーダ済数量: 購買オーダが確定すると、仕入先請求書が作成されます。購買オーダのプロダクトと数量が、請求書草案の作成に使用されます。

  • 入荷済数量: 仕入先請求書は、オーダの全部または一部が入荷した後にのみ作成されます。入荷済プロダクトと数量は、仕入先請求書のドラフトの作成に使用されます。何も入荷していない状態で仕入先請求書の作成を試みると、エラーメッセージが表示されます。

    請求管理ポリシーとドラフト請求書エラーメッセージ

注釈

特定のプロダクトに、購買 アプリの設定で選択した管理ポリシーとは異なるポリシーを適用したい場合は、そのプロダクトのフォームで 請求管理 ポリシーを変更することができます。

そのためには、購買アプリ ‣ プロダクト ‣ プロダクト に移動し、プロダクトを選択します。プロダクトフォームで、購買 タブをクリックします。 仕入先請求書 セクションで、: 管理ポリシー フィールドの選択を変更します。

入荷請求差異照合

入荷請求差異照合 機能により、購買オーダに含まれるプロダクトの一部(または全て)が入荷した後にのみ、仕入先請求書の支払いが実行されます。

入荷請求差異照合 機能を有効化するには、購買アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に進み、 請求 セクションに行きます。入荷請求差異照合 のチェックボックスをクリックして 保存 します。

購買アプリの管理設定で入荷請求差異照合機能を有効化します。

重要

The 入荷請求差異照合 機能が利用できるのは、請求管理 ポリシーが 入荷済数量 になっている場合 のみ です。

入荷請求差異照合機能を利用して仕入先に支払う

入荷請求再照合 機能が有効になっている場合、仕入先請求書には、 その他情報 タブの下に 支払対象 フィールドが表示されます。新しい仕入先請求書が作成されると、購買オーダに含まれるプロダクトの一部が少なくとも受領されるまで請求書を作成することはできないため、このフィールドは はい に設定されます。

購買オーダから仕入先請求書を作成するには、 購買アプリ ‣ オーダ ‣ 購買オーダ に移動します。 購買オーダ ページで、リストから目的の購買オーダを選択します。次に、請求書作成 をクリックします。これにより、新しい 支払先請求書 ドラフトフォームが:guilabel:ドラフト ステージで開きます。 その他情報 タブをクリックし、 Should Be Paid フィールドを見つけます。

重要

リストから選択した購買オーダは、まだ請求書が発行されていない必要があります。請求書が発行されている場合、無効なオペレーション ポップアップウィンドウが表示されます。これは、入荷数量 ポリシーと、全額請求済:guilabel:請求ステータス が設定されている購買オーダで発生します。

請求済購買オーダに対して無効なオペレーションポップアップウィンドウが表示されます。

Click the drop-down menu next to Should Be Paid to view the available options: Yes, No, and Exception.

仕入先請求書の支払対象フィールドのステータス

注釈

購買オーダからのプロダクトの合計数量がまだ受け取られていない場合、Odooは、入荷プロダクトのみを仕入先請求書ドラフトに含めます。

仕入先請求書のドラフトは、請求数量の増加、請求書に記載されているプロダクトの価格の変更、および請求書へのプロダクトの追加のために編集することができます。

ドラフト請求書の情報が変更された場合、 支払対象 フィールドのステータスは 例外 に設定されます。これは、Odoo が不一致を認識したものの、ドラフト請求書に変更を加える正当な理由がある可能性があるため、変更をブロックしたりエラーメッセージを表示したりしないことを意味します。

仕入先請求書を処理するには、請求日 フィールドで日付を選択し、確定 をクリックしてから 支払登録 をクリックします。

これにより、支払登録 ポップアップウィンドウが開きます。このウィンドウには、データベースの会計設定に基づく会計情報が事前に入力されています。支払作成 をクリックして、仕入先請求書を処理します。

仕入先請求書の支払が登録され、請求書に緑色の 支払済 バナーが表示されると、支払予定 フィールドのステータスは いいえ に設定されます。

ちなみに

仕入先請求書の 支払対象 ステータスは、Odoo によって自動的に設定されます。ただし、このステータスは、その他情報 タブ内のフィールドのドロップダウンメニューをクリックして手動で変更することができます。

購買オーダの請求ステータスを表示する

購買オーダが確定すると、その 請求ステータス は、購買オーダフォームの その他情報 タブで確認できます。

購買オーダの 請求ステータス を表示するには、購買アプリ ‣ オーダ ‣ 購買オーダ に移動し、表示する購買オーダを選択します。

その他情報 タブ で 請求ステータス フィールド

購買オーダフォームの請求ステータスフィルド

以下の表は、請求ステータス フィールドに表示されるさまざまな値と、それらが表示されるタイミングを、使用されている 請求管理 ポリシーに応じて詳しく示したものです。

請求ステータス

入荷数量に基づく

オーダ数量に基づく

請求対象なし

購買オーダが確定、プロダクトは未入荷

該当なし

請求書待ち

プロダクトの一部または全てを入荷したが、仕入先請求書が作成されていない

購買オーダ確定済

完全請求済

プロダクトの全て/一部が入荷済、ドラフト仕入先請求書作成済

ドラフト仕入先請求書作成

参考

管理