仕入諸掛

顧客にプロダクトを出荷する際、仕入書掛とは、プロダクト配送に関連する全ての経費を含む、プロダクトまたは配送の合計価格を指します。

Odooでは、仕入書掛 機能は、プロダクトの評価額を算出する際に追加費用を考慮するために使用されます。これには、配送費用、保険、関税、税、その他の手数料が含まれます。

設定

プロダクトに仕入書掛を追加するには、まず*仕入書掛* 機能を有効にする必要があります。この機能を有効にするには、次の順序で操作します。在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定評価 セクションまでスクロールします。

仕入書掛 オプションの横にあるチェックボックスにチェックを入れ、保存 をクリックして変更を保存します。

ページが更新されると、評価 セクションの 仕入書掛 機能の下に、新しい デフォルト仕訳帳 フィールドが表示されます。

デフォルト仕訳帳 のドロップダウンメニューをクリックして、会計仕訳帳のリストを表示します。仕入書掛に関連する会計仕訳を全て記録する仕訳帳を選択します。

在庫管理設定の仕入書掛機能とデフォルト仕訳帳フィールド。

仕入諸掛プロダクトを作成

仕入書掛として常に追加される費用については、Odooで仕入書掛プロダクトを作成することができます。これにより、仕入書掛プロダクトを仕入先請求書に請求明細として素早く追加することができ、新しい仕入先請求書が作成されるたびに手動で入力する必要がなくなります。

これを行うには、在庫アプリ ‣ プロダクト ‣ プロダクト に移動し、新規 をクリックして新しいプロダクトを作成します。

プロダクト名 フィールドで、仕入書掛プロダクトに名前を割当てます(例:国際配送)。 プロダクトタイプ フィールドでドロップダウンメニューをクリックし、プロダクトタイプ として サービス を選択します。

重要

仕入書掛プロダクトでは、プロダクトタイプサービス に設定する必要があります。

購買 タブをクリックし、仕入書掛 セクションの 仕入書掛 の横にあるチェックボックスにチェックを入れます。チェックを入れると、その下に新しい デフォルト分割方法 フィールドが表示され、選択を促します。そのドロップダウンメニューをクリックすると、以下のオプションが表示されます。

  • 同等: 各プロダクトの数量に関わらず、領収書に記載された各プロダクトの原価を均等に分割します。

  • 数量比: 受領書上の全プロダクトの各ユニットにコストを割当てます。

  • 現在原価比: コストを各プロダクト単位の原価に応じて分割します。そのため、原価の高いプロダクトは仕入書掛でより多く原価を割当てられます。

  • 重量比: プロダクトの重量に応じて、原価を分割します。

  • 容量比: 受領書上のプロダクト容量に応じて原価を分割します。

仕入書掛のチェックボックスとデフォルトの分割方法は、サービスタイププロダクトフォームにあります。

新しい仕入先請求書を作成する際、このプロダクトを仕入書掛として請求明細に追加することができます。

重要

To apply a landed cost on a vendor bill, products in the original PO must belong to a Product Category with a Costing Method of either AVCO or FIFO, and the valuation method can be manual or automatic.

販売オーダを作成する

見積依頼(RfQ)を新規作成するには、購買アプリ ‣ 新規 に移動します。仕入先 フィールドに、プロダクトをオーダする仕入先を追加します。 次に、プロダクト タブの下にある プロダクトを追加 をクリックして、 RfQ にプロダクトを追加します。

準備ができたら、オーダ確認 をクリックしてオーダを確認します。次に、プロダクトが届いたら、プロダクト入荷 をクリックし、その後、検証 をクリックします。

仕入先請求書を作成

仕入先が購買オーダを納品し、請求書を送信すると、Odooの購買オーダから仕入先請求書が作成されます。

購買アプリ に移動し、仕入先請求書を作成する仕入先をクリックします。次に、仕入先請求書作成 をクリックします。これにより、新しい 仕入先請求書ドラフト ステージで開きます。

仕入先請求書日付 フィールドで明細をクリックしてカレンダポップオーバーメニューを開き、この仕入先請求書が請求される日付を選択します。

次に、請求明細 タブで、明細追加 をクリックし、プロダクト 列のドロップダウンメニューをクリックして、先に作成した仕入書掛のプロダクトを選択します。 (矢印付き雲) アイコンをクリックして、ドラフト請求書を保存し、更新します。

プロダクトと仕入書掛の列チェックボックス。

仕入諸掛 の列では、仕入先からオーダされたプロダクトにはチェックボックスにチェックが入って いません が、仕入書掛のチェックボックスにはチェックが入って います。これにより、仕入書掛が仕入先請求書に表示される他の全ての原価と区別されます。

さらに、フォームの上部に 仕入諸掛作成 ボタンが表示されます。

仕入先請求書の仕入諸掛作成ボタン。

仕入諸掛を追加

仕入先請求書に仕入書掛が追加されたら、仕入先請求書の上部にある 仕入書掛の作成 をクリックします。

そうすると、仕入書掛が自動的に作成され、追加コスト タブのプロダクトラインに仕入書掛が自動的に入力されます。

:guilabel:`仕入諸掛`フォームから、:guilabel:`転送`ドロップダウンメニューをクリックし、仕入諸掛が属する転送を選択します。

入荷転送選択済の仕入諸掛フォーム。

ちなみに

仕入先請求書から直接仕入諸掛を作成するほかに、仕入諸掛レコードは、在庫アプリ ‣ オペレーション ‣ 仕入諸掛 に移動し、新規作成 をクリックすることでも作成できます。

転送`ドロップダウンメニューからピッキングを設定した後、:guilabel:`計算 をクリックします(フォームの下部、:guilabel:`合計:`原価の下)。

仕入諸掛の影響を確認するには、評価調整 タブをクリックします。 元価格 列には発注書の元の価格が、追加仕入諸掛 列には仕入諸掛が、新規価格 列にはその合計が表示されます。

準備ができたら、:guilabel:`検証`をクリックして仕入諸掛の仕訳を会計仕訳帳に記帳します。

これにより、フォームの一番上に 評価 スマートボタンが表示されます。 評価 スマートボタンをクリックすると、プロダクトの最新評価が記載された 在庫評価 ページが開きます。

注釈

検証済みの際に 評価 スマートボタンを表示するには、プロダクトの プロダクトタイプ在庫可能 に設定する必要があります。

仕入諸掛を含む、全ての プロダクトの評価を確認するには 在庫アプリ ‣ レポート ‣ 評価 に移動します。

注釈

仕入先請求書に記載された仕入諸掛に対して作成された仕訳帳は、会計アプリ で確認できます。

これらの仕訳を特定するには、会計アプリ ‣ 会計 ‣ 仕訳 に移動し、番号 (例 PBNK1/2024/XXXXX) によって適正な仕訳を特定します。

仕訳項目をクリックすると、仕訳帳項目 や仕訳に関するその他の情報を表示できます。

仕入先請求書から作成された仕入諸掛用の仕訳フォーム。