バッチピッキング¶
バッチピッキング により、1人のピッカーが複数のオーダを一度に処理することが可能になり、倉庫内の同じ場所への移動に必要な時間を短縮します。
バッチピッキングの場合、オーダはグループ化され、ピッキングリストに統合されます。ピッキングの後、バッチは出荷ロケーションに運ばれ、そこでプロダクトはそれぞれの配送梱包に分類されます。
オーダはピッキングされた後、出荷ロケーションで仕分けする必要があるため、このピッキング方法は、オーダの多いプロダクトが少ないビジネスに適しています。アクセスしやすい場所に需要の高い商品を保管することで、効率的に対応できるオーダの数を増やすことができます。
設定¶
バッチピッキングオプションを有効化するには、まず オペレーション
セクションで バッチ転送 ボックスをチェックします。
バッチピッキングはOdooで ピッキング 作業を最適化する方法であるため、この設定ページでは 倉庫 の下にある 保管場所 と 複数ステップルート オプションもチェックする必要があります。設定が完了したら 保存 をクリックします。
最後に、倉庫設定ページに移動して、倉庫ピッキング機能を有効にします。これは
からアクセスできます。ここから、リストから希望する倉庫を選択します。次に、出荷配送 で利用可能なラジオオプションから、出荷用置場に移動後配送(2ステップ) または:guilabel:梱包して出荷用置場に移動後配送(3ステップ)
のいずれかを選択します。
一括転送を作成¶
:menuselection:`在庫アプリ --> オペレーション --> 一括転送`ページから直接、手動で一括転送を作成します。:guilabel:`新規`ボタンをクリックして一括転送の作成を開始します。
一括転送フォームに以下の項目を入力して下さい:
担当者: ピッキングに割当てられた従業員。*どの作業者でも*このピッキングを遂行できる場合は、このフィールドは空白のままにしておいて下さい。
オペレーションタイプ: ドロップダウンメニューから、ピッキングが分類されるオペレーションタイプを選択します。
計画日: :guilabel:`担当者`が出荷ロケーションへの転送を完了する日付を指定します。
次に 運送 リストで 明細追加 をクリックして 追加: 運送 ウィンドウを開きます。
もし オペレーションタイプ フィールドが埋まっていた場合、リストは選択された オペレーションタイプ に一致する転送レコードをフィルタリングします。
:guilabel:`新規`ボタンをクリックして、新規運送を作成します。
一括転送レコードを選択したら、 :guilabel:`確認`をクリックして一括ピッキングを確定します。
Example
ピッキング
オペレーションタイプ の 担当者、Joel Willis
に新規一括転送が割当てられました。guilabel:`予定日`は`8月11日`に設定されています。
明細追加`ボタンをクリックすると、 :guilabel:`追加:転送`ウィンドウが開き、ピッキングだけが表示されます。これは一括転送フォームで :guilabel:`オペレーションタイプ が ピッキング
に設定されているためです。
WH/PICK/00001`と`WH/PICK/00002`の左側のチェックボックスをクリックして、新規運送に含めます。そして 選択 ボタンをクリックして 追加:運送 ウィンドウを閉じます。
運送リストからバッチを追加¶
一括転送を作成するもう一つの方法は、リスト内の バッチに追加 オプションを使用することです。menuselection:在庫アプリ --> オペレーション
ドロップダウンメニューに移動し、 運送 のいずれかを選択すると、運送のフィルタリングされたリストが開きます。
運送リストで、一括で追加する運送の左側にあるチェックボックスを選択します。次に、 アクション ⚙️ (歯車) ボタンに移動し、ドロップダウンメニューから バッチに追加 をクリックします。
そうすると バッチに追加 ポップアップウィンドウが開き、そこでピッキングの 担当者 を割当てます。
guilabel:`既存の一括転送`に追加するか、 :guilabel:`新規の一括転送`を作成するか、2つのラジオオプションから選択します。
下書きから始めるには、 ドラフト チェックボックスを選択して下さい。
確認 をクリックして処理を終了します。
一括転送を処理する¶
menuselection:`在庫アプリ --> オペレーション --> 一括転送`ページで一括転送を処理します。
ここから、リストから希望する運送を選択します。次に、一括運送フォームの 詳細オペレーション タブで、各プロダクトの 完了 数量を入力します。最後に 検証 を選択してピッキングを完了します。
ちなみに
guilabel:確認`ボタンが紫色にハイライトされたら、一括転送が完了したことを確認して下さい。その代わりに :guilabel:`利用可能確認
ボタンがハイライトされている場合は、現在在庫がないアイテムがバッチに含まれていることを意味します。
Example
ピッキングされた WH/PICK/00001
と WH/PICK/00002
のプロダクトを含む一括転送で、 詳細オペレーション タブは 完了 列が 引当済 列の値と一致するため、プロダクト ドア付きキャビネット
がピッキングされたことを示しています。しかし、もう1つのプロダクト ケーブル管理ボックス
は 0.00
の数量がピッキングされています。
guilabel:`詳細オペレーション`タブには在庫プロダクトのみが表示されます。
完全なプロダクトリストを表示するには、 オペレーション タブに切り替えます。このリストでは、 需要 列がオーダの必要数量を示します。guilabel:引当済`列は、オーダを満たすために利用可能な在庫を示します。最後に、:guilabel:`完了
列はピッキングが完了し、次のステップに進む準備ができたプロダクトを示します。
Example
上の<inventory/management/batch-transfers-example>`の 例 と同じバッチのプロダクト デスクパッド
は、バッチピッキングを満たす 引当 数量の在庫がないため、 オペレーション タブにのみ表示されます。
:guilabel:`利用可能確認`ボタンをクリックすると、在庫のあるプロダクトを再度検索します。
バックオーダを作成¶
一括転送フォームで、プロダクトの 完了 数量が 引当済 数量より 少ない 場合、ポップアップウィンドウが表示されます。
このポップアップ・ウィンドウには、 :guilabel:`バックオーダを作成しますか?`オプションを作成します。
:guilabel:`バックオーダを作成`ボタンをクリックすると、残りのプロダクトを含む新しい一括転送が自動的に作成されます。
:guilabel:`バックオーダなし`をクリックすると、バッチピッキングを作成すること なく ピッキングを終了します。
検証を取消し、一括転送フォームに戻るには Discard をクリックします。
一括転送を処理: バーコードアプリ¶
作成された一括転送は 一括転送 ボタンを選択することでアクセスできます。
アプリにもリストされ、デフォルトでは、確認された一括ピッキングは 一括転送 ページに表示されます。そのページで、希望する一括転送をクリックすると、ピッキング対象プロダクトの詳細リストが表示されます。
選択した一括転送について、ページ上部の黒い背景の指示に従って下さい。プロダクトのバーコードをスキャンして、ピッキングするプロダクトを1つだけ記録します。複数の数量を記録するには、 ✏️ (鉛筆) アイコンをクリックし、ピッキングに必要な数量を入力します。
注釈
同じオーダのプロダクトは左側に同じ色で表示されています。完了したピッキングは緑色で表示されます。
Example
ドア付きキャビネット`2個、 `アコースティックブロックスクリーン`3台、`4人用デスク`4台、そして `3/3
および 4/4 :guilabel:`単位
は、最後の2つのプロダクトのピッキングが完了したことを示しています。
1/2`単位の`ドア付きキャビネット`は既にピッキング済で、2つ目のキャビネットのプロダクトバーコードをスキャンすると、Odooはユーザに `シリアル番号をスキャン`して、 :ref:`プロダクト追跡 <inventory/product_management/configure-lots>`用にシリアル番号を記録するよう指示します。
全てのプロダクトのピッキングが完了したら、 :guilabel:`検証`をクリックして一括転送を :guilabel:`完了`とします。