包括オーダ¶
包括オーダ(ブランケットオーダ) は、企業とベンダーの間で締結される長期的な購買契約であり、あらかじめ設定された価格でプロダクトを定期的に納品することを目的としています。
包括オーダは、同じ仕入先から継続的にプロダクトを購入する場合に便利です。数量やオーダ時期が異なる場合でも対応できます。
包括オーダ(ブランケットオーダ) は、企業とベンダーの間で締結される長期的な購買契約であり、あらかじめ設定された価格でプロダクトを定期的に納品することを目的としています。
新しい包括オーダを作成する¶
包括オーダを作成するには、購買 アプリの設定で 購買契約 機能を有効にしてください。オーダ セクションで、購買契約 のチェックボックスをクリックして下さい。次に、保存 をクリックして変更を適用します。
に移動し、注釈
包括オーダを作成するほか、購買契約 設定では、代替見積依頼 (RfQ) を作成することもできます。

包括オーダを作成するには、 新規 をクリックします。新しい包括オーダフォームが開きます。
に移動し、繰り返し購買するための長期購買契約のルールをあらかじめ設定するために、新しい包括オーダフォームで以下の項目を構成して下さい:
購買担当者: この特定の包括オーダに割当てられたユーザです。デフォルトでは、契約を作成したユーザが指定されます。このフィールドの横にあるドロップダウンメニューから、ユーザを直接変更することができます。
契約タイプ: この包括オーダが分類される購買契約のタイプです。Odoo では、包括オーダが唯一の正式な購買契約です。
仕入先:この契約に紐づけられるサプライヤーです(単発または定期的に設定される場合があります)。仕入先は、このフィールドの横にあるドロップダウンメニューから直接選択できます。
通貨: この取引に使用する合意済みの通貨です。データベースで複数の通貨が有効化されている場合、このフィールドの横にあるドロップダウンメニューから通貨を変更することができます。
契約期限: この購買契約の有効期限を設定する日付です。この包括オーダに有効期限を設定しない場合は、このフィールドを空白のままにして下さい。
オーダ日: この包括オーダフォームから直接新しい見積を作成する場合、この包括オーダを登録する日付です。新しい見積を作成すると、この値が見積依頼の オーダ期日 フィールドに自動的に入力されます。
配送日: 包括オーダフォームから直接作成された場合、見積依頼に含まれるプロダクトの配送予定日です。新しい見積が作成された場合、この値は見積依頼の 入荷予定日 フィールドに自動的に入力されます。
元ドキュメント:この包括オーダが関連付けられている元の購買オーダ (PO)。この包括オーダを既存の購買オーダに関連付けない場合は、このフィールドを空白のままにして下さい。
会社:この特定の包括オーダに割り当てられた会社。デフォルトでは、包括オーダを作成したユーザが登録されている会社です。データベースが複数会社対応ではない場合、このフィールドは変更できません。デフォルトでは、データベースに登録されている唯一の会社になります。

関連するすべてのフィールドに入力したら、明細追加 をクリックして、:guilabel: プロダクト
列にプロダクトを追加します。次に、:guilabel: 数量
列で各プロダクトの数量を変更し、:guilabel: 単価
列に価格を設定します。
重要
新しい包括オーダにプロダクトを追加する場合、既存のプロダクトの価格は、プロダクトの明細に自動的には追加されません。代わりに、単価 列の値を、記載された仕入先と合意した価格に変更して、手動で価格を割当てなければなりません。そうしないと、価格は 0
のままになります。
包括オーダフォームから直接、包括オーダのデフォルトの購買契約設定を表示および変更するには、契約タイプ フィールドにカーソルを置くと表示される ➡️ (右矢印) アイコンをクリックします。包括オーダ が表示されている場合、包括オーダの管理設定に移動します。

ここから、包括オーダの管理設定を編集できます。 契約タイプ セクションでは、 契約タイプ の名前を変更でき、 契約選択タイプ も変更できます。選択のタイプには、2 つのオプションを有効化できます。
Select only one RfQ (exclusive): when a purchase order is confirmed, the remaining purchase orders are canceled.
Select multiple RfQ (non-exclusive): when a purchase order is confirmed, remaining purchase orders are not canceled. Instead, multiple purchase orders are allowed.
新規見積のデータ セクションでは、明細 および 数量 フィールドを編集できます。これにより、この購買契約を使用する際に、新規見積にどのようにデータを入力するかを設定できます。

明細 には、2 つのオプションを有効化することができます:
契約の明細行を使用 :新しい見積依頼を作成する際に、包括オーダを選択すると、その契約に含まれるプロダクトが見積明細に自動で入力されます。
見積明細を自動作成しない :新しい見積依頼を作成し、既存の包括オーダを選択した場合、その設定は見積依頼に引き継がれますが、プロダクト明細は自動で入力され ません。
また、数量 に対して有効にできるオプションが 2 つあります:
契約の数量を使用: 新しい見積依頼を作成し、包括オーダを選択した場合、その契約に記載されたプロダクトの数量が見積明細に自動で入力されます。
数量を手動で設定する: 新しい見積を作成し、既存の包括オーダを選択すると、プロダクトの明細は事前に入力されますが、数量は全て
0
に設定されます。数量は、ユーザが手動で設定する必要があります。
必要な変更が完了したら、ページ上部のパンくずリストにある 新規 をクリックして、包括オーダフォームに戻ります。次に、確認 をクリックして、この新しい購買契約を保存します。
確認すると、包括オーダのステージ(右上隅) が ドラフト から 進行中 に変更され、この契約は新しい見積依頼を作成する際に選択して使用できるようになります。
ちなみに
包括オーダを作成して確認した後も、購買契約からプロダクト、数量、価格を編集、追加、削除することができます。
包括オーダから新しい見積依頼を作成する¶
包括オーダを確定すると、そのフォームから直接新しい見積依頼を作成できます。このフォームから作成された RFQ には、フォーム上で設定されたルールに基づいた情報があらかじめ入力されます。また、新しい見積りは、フォーム右上の 見積依頼/オーダ スマートボタンを通じて、この包括オーダに自動的にリンクされます。
包括オーダフォームから新しい見積を作成するには、 新規見積 ボタンをクリックします。これにより、包括オーダフォームで設定された情報に基づいて、正しい情報が事前入力された新しい見積依頼書が開きます。
新しい見積依頼フォームで、Eメールで送信 をクリックして、リストされている仕入先にEメールを作成して送信します。見積依頼を印刷 をクリックして、見積の印刷用PDFファイルを作成します。準備ができたら、 オーダ確定 をクリックして、購買オーダを確定します。

購買オーダが確定したら、包括オーダフォームに戻ります(ページ上部のパンくずリストから)。包括オーダフォームには、フォームの右上にある : 見積依頼/オーダ スマートボタンに 1 件の見積依頼が表示されます。 見積依頼/オーダ スマートボタンをクリックすると、先ほど作成した購買オーダを確認できます。

補充¶
包括オーダが確定すると、オーダに含まれるプロダクトの 購買 タブに新しい仕入先明細が追加されます。
これにより、 自動補充 において包括オーダを有効に活用できます。これは、 仕入先、 価格、および 契約 に関する情報が仕入先明細で参照されるためです。この情報によって、「いつ」「どこで」「いくらで」そのプロダクトを補充すべきかが決定されます。

参考