前受金¶
前受金とは、販売契約締結時に購買者が支払う代金の一部です。これは、両当事者(販売者と購買者)が契約を守ることを全面的に約束することを意味します。
前受金では、購買者は支払うべき総額の一部を支払う一方で、残額を後日支払うことに同意します。一方、販売者は、前受金を受け取った後、残額が後日支払われることを信用して、購買者に商品やサービスを提供します。
請求書作成¶
販売オーダが確認されると、販売オーダフォームの左上にある 請求書作成 ボタンを使って請求書を作成することができるようになります。クリックすると、請求書作成 ポップアップが表示されます。
注釈
請求書は自動的にドラフトとして作成されるため、検証前に確認することができます。
請求書作成 ポップアップで、請求書作成 フィールドに3つのオプションがあります:
通常請求書
前受金 (パーセンテージ)
前受金 (固定金額)
注釈
通常請求書 が選択された場合、他のフィールドは前受金の設定にのみ関係するため、表示されなくなります。
初回前受金要求¶
請求書作成 ポップアップフォームでは以下の前受金支払オプションがあります:
前受金 (パーセンテージ)
前受金 (固定金額)
ポップアップフォームの 請求書作成 フィールドで希望する前払支払オプションを選択したら、 前受金額 フィールドで希望する金額をパーセンテージまたは固定金額で指定します。
次に、収益勘定 フィールドで請求書に適切な収益勘定を選択します。次に、必要であれば 顧客税 ドロップダウンフィールドで税額を選択します。
全てのフィールドに必要な情報を入力し、ドラフト請求書作成 ボタンをクリックすると 顧客請求書ドラフト が表示されます。
顧客請求書ドラフト の 請求書明細 タブに、 請求書作成 ポップアップフォームで設定した前受金が プロダクト として表示されます。
注釈
請求書明細 タブの 前受金 プロダクトをクリックすると、Odooは前受金支払のプロダクトフォームを表示します。
デフォルトでは、請求書に生成される前受金プロダクトの プロダクトタイプ は サービス に設定され、 請求方針 は 前受金/固定価格 に設定されます。
このプロダクトはいつでも編集/変更することができます。
警告
配送済数量に基づく (手動) が 請求方針 として選択された場合、請求書を作成することは**できません**。
例:50%の前受金を要求する¶
注釈
以下の例では、請求ポリシー として オーダ数量 を指定したプロダクト(ドア付きキャビネット )に対して、50%の前受金を支払います。
まず、 顧客 を追加します。
に移動し、見積に次に、 オーダ明細 タブの プロダクト追加 をクリックし、 扉付きキャビネット プロダクトを選択します。
オーダが確認されると(確認 ボタンで)、見積書は販売オーダに変わります。変わったら、請求書作成 をクリックして請求書を作成し、表示します。
次に、表示された 請求書作成 ポップアップウィンドウで、 前受金(パーセンテージ) を選択し、 前受金額 フィールドに 50
と入力します。
注釈
収益勘定 と 顧客税 フィールドは必須フィールドでは ありません。以前の前受金要求で設定されている場合は、表示されません。
詳細は 前受金での顧客税変更 と 前受金での収益勘定変更 のドキュメントを参照して下さい。
最後に、ドラフト請求書作成 をクリックすると、請求書のドラフトが作成され、表示されます。
ドラフト請求書作成 をクリックすると、ドラフト請求書が表示され、請求書明細 タブの プロダクト に前受金が含まれます。
そこから 確認 をクリックすることで、請求書を確認し、転記することができます。請求書を確認すると、ステータスが ドラフト から 記帳済 に変わります。また、ページ上部に新しいボタンが表示されます。
これらのボタンから 支払登録 をクリックして支払を登録することができます。
そうすると 支払登録 ポップアップフォームが表示され、必要な情報が自動入力されます。提供された情報が正しいことを確認し、必要な調整を行います。準備ができたら、 支払作成 ボタンをクリックします。
支払作成 をクリックすると、Odooは顧客請求書を表示し、右上に緑色の:guilabel:決済中
バナーが表示されます。
そして、顧客がオーダの残額を支払を望む場合、別の請求書を作成する必要があります。そのためには、パンくずリンクから販売オーダに戻ります。
販売オーダに戻ると、オーダ明細 タブに新しい 前受金 セクションがあり、請求され計上されたばかりの前受金も表示されています。
次に、請求書作成 ボタンをクリックします。
表示される 請求書作成 ポップアップウィンドウには、 既に請求済 と 未請求 という2つの新しいフィールドがあります。
残りの金額を支払う準備ができたら、 通常請求書 オプションを選択します。Odooは 未請求額 フィールドに指定された支払総額に必要な金額の請求書を作成します。
準備ができたら、ドラフト請求書作成 をクリックして下さい。
そうすると、別の 顧客請求ドラフト ページが表示され、請求書明細 タブにその特定の販売オーダの請求書が全てリストアップされます。各請求書行には、各請求書に関連する必要な情報が全て表示されます。
フローを完了するには、 確認 をクリックすると、請求書のステータスが ドラフト から 記帳済 に変更されます。次に 支払登録 をクリックします。
再度、支払登録 が表示され、オーダの支払残額を含む必要な情報が全てのフィールドに自動入力されます。
その情報を確認したら、 支払作成 をクリックします。そうすると、最終的な 顧客請求書 が表示され、右上に緑色の 決済中 バナーが表示されます。また、請求書明細 タブに両方の前受金が表示されます。
この時点で、フローは完了です。
注釈
このフローは 定額 前受金オプションでも可能です。
重要
配送済数量 請求方針が適用されるプロダクトに対して前受金が適用され、プロダクトの原価が50%の前受金を上回る場合(ほとんどのケースで該当)、通常の請求書が作成されます。
しかし、50%の前受金よりも原価が 低い プロダクトの場合、顧客に請求書を送付する際に、前受金は控除 できません。
これは、Odooが顧客請求書の合計額のマイナスを許可していないため、最終請求書を作成する 前 にプロダクトを納品しなければならないためです。
何も配送されていない場合、クレジットノート が作成され、前受金支払後に作成された請求書ドラフトを取消します。
クレジットノート オプションを利用するには、納品を確認するために 在庫 アプリケーションがインストールされている必要があります。そうでない場合は、販売オーダに直接手入力で配送済数量を入力することができます。
Example: request 100% down payment¶
The process of requesting a 100% down payment is similar to the process of setting up a 50% down payment, but with fewer steps.
注釈
A 100% down payment is not the same as a full payment of the sales order.
A sales order paid through the regular invoice process will not allow any additional invoices to be generated, and will not display the Create Invoice button on the Sales Order.
Following this example will cause the Create Invoice button to be displayed on the Sales Order. This is because Odoo expects another invoice to be created after the down payment to complete payment of the sales order.
The Solar Panel Installation product is being used in this example.
To configure a 100% down payment, begin by navigating to Customer to the quote.
, and add aNext, click Add a product in the Order Lines tab, and select the
Solar Panel Installation
product.
Upon clicking the Confirm button, the quotation turns into a sales order. At that point, an invoice can now be created by clicking Create Invoice in the top-left corner.
On the Create invoices pop-up window that appears, select Down payment
(percentage), and type 100
in the Down Payment Amount field. Then, if desired, select
an Income Account and Customer Taxes in their respective fields.
注釈
収益勘定 と 顧客税 フィールドは必須フィールドでは ありません。以前の前受金要求で設定されている場合は、表示されません。
詳細は 前受金での顧客税変更 と 前受金での収益勘定変更 のドキュメントを参照して下さい。
次に、ドラフト請求書作成 をクリックして請求書ドラフトを作成します。これにより、請求書ドラフトが表示され、前受金 が 請求明細 タブの プロダクト として表示されます。
顧客請求書は、確認 をクリックすることで確認および記帳することができます。顧客請求書の確認により、ステータスが:guilabel:ドラフト
から 記帳済 に変更されます。また、ページ上部に新しい一連のボタンが表示されます。
支払は 支払登録 ボタンをクリックすることで登録できます。
そうすると 支払登録 ポップアップフォームが表示され、必要な情報が自動入力されます。提供された情報が正しいことを確認し、必要な調整を行います。準備ができたら、 支払作成 ボタンをクリックします。
支払作成 をクリックすると、Odooは顧客請求書を表示し、右上に緑色の:guilabel:決済中
バナーが表示されます。
処理が完了し、100%の前受金が正常に適用されました。
前受金に対する顧客の税金修正¶
前受金に付随する収益勘定と顧客税を調整するには、 プロダクト ページ( ) に移動し、検索バーで 前受金
プロダクトを検索し、それを選択してプロダクト詳細ページを表示します。
前受金 プロダクトページの 一般情報 タブにある 顧客税 フィールドで、顧客税を変更することができます。
前受金における収益勘定変更¶
前受金 プロダクトページに添付されている収益勘定を変更または調整するには、会計 アプリがインストールされている必要があります。
会計 アプリをインストールすると、プロダクトページで 会計 タブが利用可能になります。このタブは 会計 アプリがインストールされていないとアクセス できません。
会計 タブの 売掛金 セクションにある 収益勘定 フィールドで収益勘定を変更することができます。