製造時の廃棄

製造工程において、製造中の構成品や完成品を廃棄する必要が生じる場合があります。 構成品やプロダクトが破損していたり、その他の理由で使用できない場合、廃棄が必要になることがあります。

デフォルトでは、構成品または完成品の廃棄は、物理的な在庫から払出され、仮想ロケーション/廃棄 という仮想ロケーションに移動されます。仮想ロケーションとは実際の保管場所ではなく、Odoo上で物理在庫に含まれないアイテムを追跡するための区分です。

参考

詳細については、さまざまなタイプの ロケーション に関するドキュメントを参照して下さい。

関連する製造オーダがクローズされる前であれば、構成品は 製造 アプリと 製造現場 モジュールの両方から廃棄することができます。 完成品は 製造 アプリからのみ廃棄でき、関連する製造オーダをクローズした後でなければなりません。

ちなみに

廃棄オーダは 在庫 ‣ オペレーション ‣ 廃棄 で見ることができます。各廃棄オーダには、オーダが作成された日付と時間、廃棄されたプロダクトと数量が表示されます。

廃棄された各項目の総数量を表示するには、在庫 ‣ 設定 ‣ ロケーション`に移動し、:guilabel:`検索... バーから:guilabel:内部 フィルタを払出して、全てのバーチャルロケーションを表示します。 リストから、バーチャルロケーション/廃棄 ロケーションを選択します。

廃棄ポップアップウィンドウ

構成品および完成品の廃棄は 廃棄 ポップアップウィンドウから行います。 このポップアップウィンドウは、バックエンドの製造オーダまたは 製造現場 モジュールからアクセスできます。

製造工程から構成品を廃棄する

製造オーダから構成品を廃棄するには、まず最初に 製造 ‣ オペレーション ‣ 製造オーダ に移動し、製造オーダを選択します。製造オーダの上部にある 廃棄 ボタンをクリックして、廃棄 ポップアップウィンドウを開きます。

製造アプリから完成プロダクトを廃棄する

製造オーダから完成プロダクトを廃棄するには、まず最初に 製造 ‣ オペレーション ‣ 製造オーダ に移動します。 開いている製造オーダを選択し、全て生産 ボタンをクリックして閉じます。

すでに完了した製造オーダを選択するには、製造 ‣ オペレーション ‣ 製造オーダ に移動し、検索... バーから:guilabel:To Do フィルタを削除してから、必要な製造オーダを選択します。

完了したら、製造オーダの上部にある 廃棄 ボタンをクリックして、廃棄 ポップアップウィンドウを開きます。

製造現場モジュールから構成品を廃棄する

製造現場 モジュールから構成品を廃棄するには、まず最初に 製造現場 に移動します。次に、製造オーダカード上の ⋮ (縦に並んだ3つのドット) ボタンをクリックするか、またはトップナビゲーションから作業区を選択し、作業オーダカード上の ⋮ (縦に並んだ3つのドット) ボタンをクリックします。

どちらの方法でも、何を行いますか? ポップアップウィンドウが開きます。ウィンドウ上の:guilabel:廃棄 ボタンをクリックすると、廃棄 ポップアップウィンドウが開きます。

廃棄ポップアップウィンドウ

前述の方法のいずれかを使用してスクラップポップアップウィンドウを開いた後、:guilabel:`プロダクト`ドロップダウンメニューから廃棄する構成品または完成品を選択します。

数量 フィールドに、廃棄する数量を入力します。

デフォルトでは、移動元ロケーション フィールドは倉庫の生産前ロケーションに、廃棄ロケーション フィールドは 仮想ロケーション/廃棄 に設定されています。 移動元ロケーションまたは廃棄ロケーションを変更する場合は、それぞれのドロップダウンメニューから別のロケーションを選択して下さい。

廃棄オーダの確認時に廃棄された構成品を置き換えるピッキングオーダを作成する場合は、廃棄数量を補充する チェックボックスを有効にします。このオプションは、2ステップ または 3ステップ 製造が有効になっている倉庫でのみ有効にして下さい。なぜなら、構成品は 1ステップ 製造プロセスではピッキングされないからです。

廃棄ポップアップウィンドウ

選択した構成品を廃棄するには、廃棄 ボタンをクリックします。 1つ以上の廃棄オーダが作成されると、画面の上部に 廃棄 スマートボタンが表示されます。 これをクリックすると、製造オーダの廃棄オーダの一覧が表示されます。

廃棄された構成品の補充用にピッキングオーダが自動的に作成された場合、在庫`アプリを開き、:guilabel:`構成品をピッキングする カードの 処理待ち ボタンをクリックし、オーダを選択することでアクセスできます。