AvaTax統合

Avalaraの AvaTax はクラウドベースの税務ソフトウェアです。 AvaTax とOdooを統合することで、ユーザがOdooで商品を販売、購買、顧客請求書を発行する際に、リアルタイムで地域別の税金計算を行うことができます。 AvaTax の税計算は、国境を越えた取引を含め、国連に登録された全ての国に対応しています。

重要

AvaTax は、米国、カナダ、ブラジルに拠点を持つデータベース/企業との統合にのみ利用可能です。つまり、データベースの会計ポジション/国は米国、カナダ、ブラジルのみに設定できます。詳細はこちらのドキュメントを参照して下さい: 会計上の国

AvaTax は各州、郡、市のロケーションベースの税率を考慮します。法律、規則、管轄の境界、特別な状況 (免税日やプロダクトの免除など) に細心の注意を払うことで、送金精度を向上させます。 AvaTax と統合する企業は、このシンプルな API 統合により、社内で税金計算のコントロールを維持することができます。

重要

OdooでAvaTaxを使用して税計算を行う場合、いくつかの制限があります:

  • AvaTaxはOdooの POS アプリではサポートされて いません 。なぜなら、店舗やレストランなど単一の配送先での取引では、動的な税計算モデルは必要ないためです。

  • AvaTaxとOdooは会社の住所を使用し、倉庫の住所は使用 しません

  • 物品税はサポートされて いません 。これには、たばこ税や電子たばこ税、燃料税、その他特定の産業が含まれます。

参考

Avalaraサポートドキュメント: AvaTaxについて

AvaTaxで設定

AvaTax を使用するには、Avalaraのあるアカウントがセットアップに必要です。まだセットアップされていない場合は、Avalaraに接続してライセンスを購入して下さい: Avalara: カスタマーサポート依頼.

ちなみに

アカウントセットアップの際、 AvaTax アカウントID のメモを取って下さい。 これは、 Odooセットアップ で必要となります。Odooでは、この番号は API ID です。

次に、 基本的な会社プロファイル <https://www.odoo.com/r/2k0>_を作成 します。

基本会社プロフィールを作成

次のステップに必要なビジネスの詳細を収集します: 税金を徴収する場所、販売するプロダクト/サービス(およびその販売ロケーション)、および該当する場合は顧客の免税。Avalaraのドキュメントに従って、基本的な会社プロフィールを作成します:

  1. 会社情報を追加 します。

  2. 会社が税を徴収し、納付している場所を教えて下さい.

  3. 管轄区域を確認し、会社を有効化 します。

  4. ロケーションベースのファイリングのために他の会社のロケーションを追加 します。

  5. 会社概要にマーケットプレイスを追加.

AvaTaxに接続

Avalaraで基本的な会社プロフィールを作成した後、AvaTax に接続します。このステップはOdooと AvaTax を双方向にリンクします。

Avalaraの sandbox または 本番 環境に移動します。 これは、企業がどのタイプのAvalaraアカウントを統合したいかによって異なります。

ライセンスキー を作成するためにログインします。 管理設定 ‣ ライセンスとAPIキー に移動します。 ライセンスキーを生成 をクリックします。

重要

以下の警告が表示されます: ビジネスアプリが Avalara ソリューションに接続されている場合、新しいライセンスキーでアプリを更新するまで、接続は切断されます。このアクションは元に戻せません。

新規ライセンスキーを生成すると、 AvaTax 統合を使用している既存のビジネスアプリ との接続が切断されます。新規ライセンスキーでこれらのアプリを更新して下さい。

これが AvaTax とOdooの最初の API 統合である場合は、 ライセンスキーを生成 をクリックします。

これが追加のライセンスキーの場合は、以前の接続を切断できることを確認して下さい。Avalara Sandboxおよびプロダクトの各アカウントに関連付けられるライセンスキーは、1 つ のみ です。

警告

このキーを安全な場所にコピーして下さい。今後のためにライセンスキーをバックアップすることを強くお勧めします。このキーは、この画面を出た後では取得 できません

Odoo設定

税計算が正確に行われるよう、 AvaTax を使用する前に、Odooにいくつかの追加設定が必要です。

Odooデータベースに必要なデータが含まれていることを確認して下さい。データベースに初期設定されている国は会計ポジションを決定し、 AvaTax が正確な税率を計算するのに役立ちます。

会計上の国

To set the Fiscal Country, navigate to Accounting app ‣ Configuration ‣ Settings.

セクションで、会計上の国 機能を 米国, カナダ, または ブラジル に設定します。そして 保存 をクリックします。

会社設定

Odooデータベースで運営されている全ての会社は、設定に完全な住所を記載する必要があります。 設定アプリ に移動し、 会社 セクション下で、Odooデータベースを運営する会社が1社のみであることを確認して下さい。 情報を更新 をクリックして、別のページを開き、会社詳細を更新します。

データベースに複数の会社が存在する場合、会社管理 をクリックすると、選択する会社のリストが表示されます。会社情報を更新するには、特定の会社をクリックして下さい。

データベース管理者は 町名番地...町名番地2...州/都道府県郵便番号、および が全て会社用に更新されていることを確認して下さい。

これにより、正確な税金計算とスムーズな年度末の会計業務が保証されます。

モジュールインストール

次にOdoo AvaTax モジュールがインストールされていることを確認します。そのためには アプリアプリケーション に移動します。 検索... バーに avatax と入力し、 入力 キーを押します。以下の結果が表示されます:

名称

技術名

説明

Avatax

account_avatax

デフォルトの AvaTax モジュールです。このモジュールは税計算のための基本 AvaTax 機能を追加します。

ジオローカリゼーション用Avatax

account_avatax_geolocalize

このモジュールには AvaTax をOdooのジオロカリゼーションに統合するために必要な機能が含まれています。

販売オーダ用Avatax

account_avatax_sale

Odooで販売オーダの税金計算に必要な情報が含まれています。

在庫用Avatax

account_avatax_stock

Odoo在庫に税金計算が含まれます。

Amazon/Avataxブリッジ

sale_amazon_avatax

Amazonコネクタ とOdoo間の税計算機能が含まれています。

Avataxブラジル

l10n_br_avatax

ブラジルローカライズにおける税金計算のための情報を含みます。

サービス用Avataxブラジル

l10n_br_avatax_services

このモジュールには、ブラジルのローカリゼーションにおけるサービスの税金計算に必要な機能が含まれています。

サービス用Avataxブラジル販売

l10n_br_edi_sale_services

このモジュールには、ブラジルのローカリゼーションにおけるサービス販売の税金計算に必要な機能が含まれています。これには、電子データ交換(EDI)が含まれます。

テスト販売オーダブラジルAvaTax用

l10n_br_test_avatax_sale

このモジュールには、ブラジルローカリゼーションでのテスト販売オーダに必要な機能が含まれています。

ラベルの付いたモジュールの インストール ボタン、 Avatax: account_avatax をクックします。そうすると以下のモジュールがインストールされます:

  • Avatax: account_avatax

  • 販売オーダ用Avatax: account_avatax_sale

  • 在庫用Avatax: account_avatax_stock

AvaTax がジオロケーション用に必要です。または、Amazonコネクタ で、 以下をクリックしてこれらのモジュールを個別にインストールします インストールジオロケーション用Avatax または Amazon/Avataxブリッジ を個別に行います。

参考

ローカリゼーションの特定の AvaTax 説明については、以下をご確認下さい 会計ローカリゼーション ドキュメンテーション:

Odoo AvaTax 管理設定

AvaTax API をOdooと統合するには、 会計アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 セクションに移動します。 セクションの AvaTax フィールドは AvaTax 設定が行われ、認証情報が入力された場所です。

まず、 AvaTax 管理設定の左のチェックボックスをチェックし、データベースで AvaTax を有効化します。 Odooデータベース上で AvaTax 税計算を有効化・無効化する簡単で便利な方法です。

AvaTax管理設定を設定

前提条件

まずは、会社が AvaTax を使用したい 環境 を選択します。それは Sandbox または 本番 のいずれかです。

参考

どの AvaTax 環境を使用するか ( 本番 または Sandbox)を決定するサポートについては以下をご覧下さい: Sandbox vs 本番環境.

認証情報

次に、認証情報を入力します。AvaTax アカウントIDAPI ID フィールドに、ライセンスキーAPI Key フィールドに入力して下さい。

重要

アカウントIDAvaTax ポータル (sandbox または production)にログインすることで確認できます。右上にあるユーザのイニシャルと アカウント をクリックします。最初に アカウントID が表示されます。

ライセンスキー にアクセスするには、以下のドキュメンテーションをご覧下さい: AvaTaxに接続.

会社を設定するのに 会社コード フィールドには、Avalara会社コードを入力して下さい。設定されていない場合Avalaraはこれを デフォルト として解釈します。会社コード は、Avalara管理ポータルでアクセスできます。

まずは、 AvaTax ポータルにログインします。 (sandbox または production). そして、 管理設定 ‣ 会社管理 に進みます。 会社コード 値が 会社 の行、 会社コード 列内に表示されます。

AvaTaxの会社コードは会社詳細ページでハイライトされています。

取引オプション

Odoo AvaTax の設定で設定できる取引は、UPCを使用取引をコミットする の2つです。

UPCを使用 の横のチェックボックスをオンにすると、取引はAvalaraのカスタム定義コードの代わりにユニバーサルプロダクトコード(UPC)を使用します。具体的なガイダンスについては、公認会計士(CPA)に相談して下さい。

取引を約束 チェックボックスにチェックを入れると、Odooデータベースの取引が AvaTax で報告するために約束されます。

住所検証

住所確認 機能は、Odooの連絡先に郵便基準での最新の住所が設定されていることを確認します。これは顧客に正確な税計算を提供するために重要です。

重要

住所確認 機能は取引先/顧客が北米にいる際にのみ機能します。

更に 住所検証 フィールドの横のチェックボックスをチェックします。

重要

正確な税金計算を行うには、データベースに保存されている連絡先の住所を完全に入力するのがベストプラクティスです。しかし AvaTax州/都道府県、 および 郵便番号 のみを使用してベストエフォート(最善の努力)を実施することでも機能します。これらは最低限必要な3つのフィールドです。

管理設定を 保存 して設定を実行します。

ちなみに

連絡先アプリ に移動して、手動で 検証 し、連絡先を選択します。 AvaTax モジュールがデータベースに設定され、 住所 ボタン下に 検証 ボタンが表示されます。

検証 をクリックすると、 住所を検証 とポップアップウィンドウが表示されます。そして 元の住所 が表示されます。もし 検証済住所 が税用の正しい郵送先住所である場合 検証済と保存 をクリックします。

"検証済と保存"ボタンとOdooの住所検証ポップアップウィンドウと"検証済 住所" ハイライト。

警告

Odooデータベースに登録されている連絡先の住所は全て、上記の手動検証を行う必要があります。以前に入力された住所は自動的に検証されません。これは税計算時にのみ発生します。

接続テスト

AvaTax セットアップに上記の情報を全て入力した後、 接続をテスト をクリックします。これで API IDAPI KEY が正しいことを確認され、Odooと AvaTax アプリケーションプログラミングインターフェース(API)間の接続が行われます。

パラメータ同期

AvaTax セクションの構成と設定が完了したら、 パラーメタ同期 ボタンをクリックします。この操作により、 AvaTax から免除コードが同期されます。

会計ポジション

次に 会計アプリ ‣ 設定 ‣ 会計: 会計ポジション に進みます。 自動税マッピング (AvaTax) という 会計ポジション が表示されます。これをクリックすると、AvaTax の会計ポジション設定ページが開きます。

ここで必ず AvaTax APIを使用 がチェックされていることを確認して下さい。

オプションで、自動検出 フィールドの横にあるチェックボックスにチェックを入れます。このオプションにチェックを入れると、Odooの取引にこの 会計ポジション が自動的に適用されます。

自動検出 を有効にすると、 要VAT番号, 国外納税者番号, 国グループ, , , 郵便番号の範囲 などの特定のパラメータも表示されます。これらのパラメータを入力すると、 会計ポジション の使用方法がフィルタリングされます。空白にすると、全てこの 会計ポジション を使用して計算されます。

警告

自動検出 チェックボックスにチェックが入っていない場合、各顧客につき連絡先レコードの 販売と購買 タブで 会計ポジション を設定する必要があります。これを行うには、 販売アプリ ‣ オーダ ‣ 顧客 または 連絡先アプリ ‣ 連絡先 に移動します。次に、会計ポジションを設定する顧客または連絡先を選択します。

販売と購買 タブに移動し、 会計ポジション`とラベルされたセクションに移動します。 :guilabel:`会計 フィールドを顧客用会計ポジションに設定します。

AvaTaxアカウント

AvaTax APIを使用 のチェックボックスオプションを選択すると、新しい AvaTax タブが表示されます。このタブをクリックすると、2つの異なる設定が表示されます。

最初の設定は AvaTax 請求勘定科目 で、2番目は AvaTax 返金勘定科目 です。両方の口座が設定されていることを確認し、年度末の記帳をスムーズに行うために保管して下さい。両勘定科目の設定に関する具体的なガイダンスについては、公認会計士(CPA)に相談して下さい。

保存 をクリックすると変更が反映されます。

税マッピング

AvaTax 統合は、AvaTax 会計ポジションが含まれる販売オーダや顧客請求書で利用できます。

ちなみに

さらに 税マッピング タブと 会計マッピング タブが 自動税マッピング (AvaTax) 会計ポジションにあり、そこでプロダクト用マッピングも設定できます。 会計ポジション にアクセスするには 会計アプリ ‣ 設定 ‣ 会計: 会計ポジション に進みます。

プロダクトカテゴリマッピング

統合を使用する前に、プロダクトカテゴリに Avataxカテゴリ を指定して下さい。在庫アプリ ‣ 設定 ‣ プロダクトカテゴリ に移動します。AvaTaxカテゴリ を追加するプロダクトカテゴリーを選択します。AvaTaxカテゴリ フィールドでドロップダウンメニューからカテゴリを選択するか、 さらに検索... でオプションの完全なリストを開きます。

プロダクトにAvaTaxカテゴリを指定します。

プロダクトマッピング

AvaTax カテゴリは個々のプロダクトにも設定することができます。Avataxカテゴリ を設定するには、 在庫アプリ ‣ プロダクト ‣ プロダクト に移動します。Avataxカテゴリ を追加するプロダクトを選択します。一般情報 タブの右端に、Avataxカテゴリ というセレクタフィールドがあります。最後にドロップダウンメニューをクリックし、カテゴリを選択するか、更に検索... でリストにないカテゴリを検索します。

注釈

プロダクトとカテゴリの両方に AvaTaxカテゴリ が設定されている場合、プロダクトの AvaTax カテゴリ が優先されます。

必要に応じてプロダクトカテゴリーを上書きします。

重要

選択したルートに応じて、全ての プロダクト または プロダクトカテゴリ に対して AvaTaxカテゴリプロダクト または プロダクトカテゴリ のいずれかにマッピングする必要があります。