デフォルトバーコード表現規則¶
バーコード表現規則 は、バーコードがどのように認識され、分類されるかを定義します。バーコードがスキャンされると、マッチするパターンを持つ 最初の 規則に関連付けられます。パターンのシンタックスは正規表現を使ってOdooの表現規則リストに記述され、バーコードの接頭辞や長さがバーコードの規則で定義されたものと一致する場合、Odooによってバーコードが正常に読み取られます。
例えば、POS ステーションでは、 European Article Number (EAN) フォーマットの製品重量バーコードが使用されます。このバーコードは、21 で始まり、重量を示す5桁の数字で構成されています。このバーコードは、プロダクトを計量し、重量と価格を示すバーコードを生成するために使用されます。 21 と5桁の重量は、バーコードを識別するために使用されるバーコードパターンであり、Odooがビジネスの全てのバーコードを正しく解釈できるようにカスタマイズすることができます。
注釈
バーコードは通常、Odooの 在庫 および バーコード アプリでも使用されます。
Odoo バーコード は EAN, Universal Product Code (UPC), および GS1 フォーマットをサポートしています。このドキュメントは Odooのデフォルト規則およびパターン にのみフォーカスしており、UPC および EAN エンコーディングを使用します。
重要
サプライチェーン全体でプロダクトを一意に識別するために UPC および EAN バーコードを使用するには、それらは 必ず GS1から購入する<https://www.gs1.org/standards/get-barcodes> 必要があります。
Odooでは、企業独自のバーコードを認識するために、カスタムバーコードパターンを定義することができます。バーコードが EAN フォーマットで記述されている 例 のように、企業内のみで使用される場合は、バーコードを購入する必要はありません。
設定¶
デフォルトの名称を使用するには、 に移動します。 バーコード セクションで、バーコードスキャナ チェックボックスにチェックを入れます。 そうすると、バーコード アプリがデータベースにインストールされます。
次に、バーコード表現規則 で、デフォルト表現規則 が選択されていることを確認します。その後、保存 をクリックします。
バーコード モジュールがインストールされ、デフォルト表現規則 が選択されている場合、デフォルト表現規則リスト で詳細に説明されているように、UPC および EAN を使用するバーコードアクションが利用可能です。また、デフォルトでは、Odooが自動的に UPC/EAN 変換を処理します。
例: プロダクト重量バーコード¶
Odooで商品識別にバーコード表現規則がどのように使用されているかをよりよく理解するために、この例ではEANフォーマットの商品重量バーコードを使用して、POS ビジネスで自動的にバーコードを印刷し、商品の重量を使用して価格を計算する方法を説明します。
重量のある商品のバーコードを設定するには、以下の規則が使用されます。
規則名 |
バーコードパターン |
Odooのフィールド |
|---|---|---|
重量付バーコード小数点以下3桁 |
(21)....{NNDDD} |
プロダクトフォーム上の バーコード |
Example
重量のあるプロダクトのバーコードパターンをよりよく理解するために、バーコード`2112345000008` を例に考えてみましょう:
21: 重量のあるプロダクトのバーコードを識別するコードです。12345: プロダクトを識別する5桁 (上記の表では.....で示されています)00000: プロダクトの重量を表す5桁 (表では{NNDDD}で表示されています)。プロダクトフォームでは、5つの重量値は00000である 必要があります。最初の2桁は整数、最後の3桁は小数です。例えば、"13.5 grams" は{NNDDD}では13500となります。8: チェックデジット211234500000用。
これらの構成要素は合わせて13文字 EAN - 13 バーコードを作成します。
ボロネーゼパスタ 用にプロダクトバーコードを作成するため、重量のあるプロダクト用の EAN バーコード、2112345000008 が プロダクトフォーム( からアクセスし、希望のプロダクトを選択します) の バーコード フィールドに入力されます。加えて、 単位 を kg に設定します。
次に、顧客のパスタのボウルが 1.5 キログラムであることが量りで測定されます。これにより、パスタの重量に応じた新しいバーコード 211234501500 が生成されます。この新しいバーコードのチェックデジットは 2 です。新しいバーコードは 2112345015002 です。
に移動して、製品が適切にスキャンされることを確認します。次に、レシート などの任意の操作タイプをクリックします。次に、新規 ボタンをクリックして、在庫移動のドラフトを作成します。2112345015002 などの製品重量バーコードをスキャンし、目的のプロダクトが表示された場合は、バーコード設定が正しいことになります。
規則を作成¶
重要
Odooのデフォルトリストにない UPC および EAN フォーマットでは、未知のフィールドがあるとバーコードが正常に読み取れないため、新しい規則の追加が必要です。
新しい規則を作成することはできますが、Odooのフィールドにこれらの規則からの情報で自動入力されることは ありません。この機能を使用するには、カスタム開発 が必要です。
規則を作成するには 開発者モード を作成します。そして、 に行き、デフォルト表現規則 を選択します。
このページでは、以下のオプションフィールドを設定します。
UPC/EAN変換: 別のエンコードの規則に一致する場合に、UPC/EAN バーコードを自動的に変換するかどうかを決定します。オプションには、常に可能 (デフォルトオプション)、作成しない、EAN-13からUPC-Aに変換、および UPC-AからEAN-13に変換 があります。
GS1表現規則か: このボックスがチェックされて いない ことを確認します。デフォルト表現規則 は UPC と EAN エンコーディングを使用し、GS1エンコーディングは使用 しない ためです。
デフォルト表現規則 ページで、テーブルの下部にある 行を追加 をクリックすると、新しい規則を作成するための 規則を作成 ポップアップウィンドウが開きます。
規則名 フィールドは、バーコードが何を表しているかを識別するために内部で使用されます。
付番 フィールドは規則の優先度を表し、値が小さいほど規則はテーブルの上位に表示されます。
バーコードの タイプ`フィールドは、システムで理解できる情報の異なる分類を表します(例えば :guilabel:`梱包、 ロット、 ロケーション、 クーポン など)。
エンコーディング フィールドは、バーコードがどのエンコーディングを使用するかを指定します。この規則は、バーコードがこの特定のエンコーディングを使用する場合にのみ適用されます。使用可能な エンコーディング オプションは、EAN-13、EAN-8、UPC-A、および GS1-28 です。
バーコードパターン フィールドは、文字または数字のシーケンスがシステムによってどのように認識され、プロダクトに関する情報が含まれているかを表します。 ある程度の桁数が求められる場合、. の数が示されることがあります。 N は整数桁数を表し、D は小数桁数を表します。
Example
1... は1から始まる4桁の数字を表します。 NNDD は小数点以下2桁の数字を表します。 例えば、14.25 は1425です。
情報を入力した後、 保存して新規 ボタンをクリックすると規則が保存され、すぐに別の規則の作成が開始されます。または、 保存して閉じる をクリックして規則を保存し、規則テーブルに戻ります。
デフォルト表現規則リスト¶
以下のテーブルはOdooの デフォルト表現規則 規則のリストです。バーコードパターンは正規表現で記述されます。
規則名 |
タイプ |
エンコード |
バーコードパターン |
|---|---|---|---|
価格バーコード 2桁 |
価格設定済プロダクト |
JAN/EAN-13 |
23.....{NNNDD} |
値引バーコード |
値引対象プロダクト |
どれでも |
22{NN} |
重量バーコード 3桁 |
計量対象プロダクト |
JAN/EAN-13 |
21.....{NNDDD} |
顧客バーコード |
顧客 |
どれでも |
042 |
クーポン&ギフトカードバーコード |
クーポン |
どれでも |
043|044 |
キャッシャーバーコード |
キャッシャー |
どれでも |
041 |
ロケーションバーコード |
ロケーション |
どれでも |
414 |
梱包バーコード |
パッケージ |
どれでも |
梱包 |
ロットバーコード |
ロット |
どれでも |
10 |
磁気クレジットカード |
クレジットカード |
どれでも |
%.* |
製品バーコード |
個数管理品 |
どれでも |
.* |
注釈
バーコードパターン に .* が含まれている場合、任意の数の任意の種類の文字が含まれていることを意味します。