税金¶
税 には多くの種類があり、その適用範囲は企業のローカライズによって大きく異なります。これらを正確に記録するために、Odooのタックスエンジンはあらゆる用途と計算をサポートしています。
デフォルト税¶
デフォルトの税 は、新しいプロダクトを作成する際に自動的に選択される税を定義します。また、 会計事務所 モードで請求書に新しい行を追加する際に、 税 フィールドをプリフィルするためにも使用されます。

デフォルトの税 を変更するには、 保存 をクリックします。
に進み、デフォルトの消費税と仕入税に適切な税を選択し、
注釈
デフォルトの税 は、データベースの作成時に選択された国、または 会計ローカリゼーションパッケージ を会社に設定した時に自動的に設定されます。
リスト表示から消費税を有効にします¶
財務ローカリゼーションパッケージ の一部として、あなたの国のほとんどの売上税は、あなたのデータベース上で既に設定されています。しかし、デフォルトで有効になっている税はごく一部です。あなたのビジネスに関連する税を有効にするには、 に行き、 有効 列の下にあるトグルボタンを有効にします。

設定¶
税 を編集または作成するには、 新規 をクリックします。
に行き、税を開くか
基本オプション¶
税名¶
税名 は、バックエンドユーザ用に 販売オーダ や 請求書, プロダクトフォームなどの 税 フィールドに表示されます。
税計算¶
税グループ
税は複数のサブ税の組合わせです。適用させたい順番で、いくつでも税を追加することができます。
重要
税の順番が正しいことを確認して下さい。特に、ある税が :ref:` <taxes/base-subsequent> のベースとなる税に影響を与える` 場合、その順番が税の金額計算に影響を与える可能性があります。
固定
税額はデフォルト通貨で固定されています。販売価格に関係なく、金額は変わりません。
Example
あるプロダクトの販売価格が$1000で、$10の 固定 税がかかる場合。次のようになります:
プロダクト販売価格 |
税抜価格 |
税 |
合計 |
---|---|---|---|
1,000 |
1,000 |
10 |
1,010.00 |
価格に対する割合
税額は、販売価格 に税率を乗じて計算されます。
Example
あるプロダクトの販売価格が$1000で、$10の 価格 税がかかる場合。次のようになります:
プロダクト販売価格 |
税抜価格 |
税 |
合計 |
---|---|---|---|
1,000 |
1,000 |
100 |
1,100.00 |
税込価格に対する割合
合計 は課税ベースであり、税額は合計に対する割合です。
Example
あるプロダクトの販売価格が $1000で、 10%の税込価格 が適用される場合。この場合、次のようになります:
プロダクト販売価格 |
税抜価格 |
税 |
合計 |
---|---|---|---|
1,000 |
1,000 |
111.11 |
1,111.11 |
Pythonコード
Pythonコード として定義された税は、単価、プロダクト、パートナーなどのデータを含むローカル環境で実行されるPythonコードの2つのスニペットで構成されます。 Pythonコード は税額を定義し、 適用コード は税が適用されるかを定義します。式は 定義 タブの下に表示されます。
Example
Pythonコード: ` = price_unit * 0.10` 適用コード: result = true
有効化¶
新しいドキュメントに追加できるのは、有効な 税だけです。
重要
すでに使用された税を削除することはできません。その代わり、今後使用されないように無効化することができます。
注釈
このフィールドは リストビュー から変更することができます。
税タイプ¶
税タイプ は税の適用を決定し、表示される場所も制限します。
販売: 顧客請求書、プロダクトの顧客税など
購買: 仕入先請求書、プロダクト仕入先税など
なし
ちなみに
税グループ に含めたいが、他の売上税や仕入税と一緒に表示したくない税には なし を使うことができます。
税スコープ¶
税スコープ は、税の使用をプロダクトの種類、 商品 または サービス に制限します。
定義タブ¶
課税標準の金額や計算された税の割合を、複数の勘定科目や税グリッドに正確に割当てることができます。

以下をベースにした:
ベース: 請求書明細の価格
税%: 計算された税の割合
勘定科目:もし定義されていれば、追加の仕訳項目が記録されます。
税グリット: 税レポート をあなたの国の規則に従って自動的に生成するために使用されます。
高度なオプションタブ¶
請求書上ラベル¶
税ラベルは各請求書明細の 税 列に表示されます。これは、エクスポートされた請求書や顧客ポータルなどで、フロントエンド のユーザに表示されます。

税グループ¶
税がどの 税グループ に属するかを選択します。税グループ名は、エクスポートされた請求書や顧客ポータルの 合計 明細の上に表示されます。
税グループでは同じ税が様々な形で繰り返されることもあります。これは、同じ税を 会計ポジション に従って異なった形で記録しなければならない場合に便利です。
Example

上記の例では、欧州域内の顧客に対する:guilabel:0% EU S
税は、特定の勘定科目と税額グリッドに金額を記録します。しかし、顧客にとっては0%の税のままです。このため、ラベルには 0% EU S と表示され、 合計 明細の上の税グループ名には VAT 0% と表示されています。
分析コストに含める¶
このオプションを有効にすると、税額は請求書行と同じ 分析勘定 に割当てられます。
価格に含める¶
このオプションを有効にすると、合計(税込)が 販売価格 になります。
合計 = 販売価格 = 税抜計算価格 + 税
Example
あるプロダクトの販売価格は$1000で、 価格に含まれる* *10%の税*を適用します。この場合、次のようになります:
プロダクト販売価格 |
税抜価格 |
税 |
合計 |
---|---|---|---|
1,000 |
900.10 |
90.9 |
1,000.00 |
注釈
税込価格と税抜価格を正確に定義する必要がある場合は、以下のドキュメントを参照して下さい: B2B (税抜) と B2C (税込) 価格
注釈
デフォルトでは、請求書には 税抜 列のみが表示されます。税込 列を表示するには、ドロップダウントグル ボタンをクリックし、税込 をチェックします。

その後の課税標準に影響¶
このオプションでは、税込総額が、同じプロダクトに適用される他の税の課税標準となります。
この税を含むように新しい 税グループ を設定したり、プロダクト明細に直接追加することができます。

警告
プロダクト明細に税を追加する順序は、金額の計算方法には影響しません。プロダクト明細に直接、税を追加した場合、税の順序のみが適用順序を決定します。
順番を入れ替えるには、
に行き、税の名前の横にあるハンドルで行をドラッグ&ドロップします。
追加税¶
"追加税"とは、政府によって課される標準的または基本的な税金以外の追加的な税を指す広い用語です。これらの追加の税は、奢侈品、環境税、輸入税 または 輸出税 などです。
注釈
これらの税金の計算方法は国によって異なります。ご自身のビジネスにおける計算方法を理解するために、各国の規定を参照することをお勧めします。
Odooで追加税を計算するには、 税を作成 で、税名を入力し、税計算 を選択し、金額 を設定し、高度なオプション タブで、追徴課税の基準に影響する をチェックします。 次に、 計算が必要なオーダ に税金をドラッグ&ドロップします。
Example
ベルギーでは、環境税の計算式は以下の通りです:
(プロダクト価格+環境税)×販売税
。したがって、環境税は販売税の前に計算される必要があります。この場合、5%の環境税(Ecotax)を設け、ベルギーの基本税21%の 前 に置きました。
