GS1バーコードの使用¶
GS1 バーコードは、バーコードスキャナが解釈できる標準化されたフォーマットを提供します。GS1バーコードは、 グローバルに認識される特定の構造 で情報をエンコードし、スキャナがサプライチェーンデータを一貫して理解し処理できるようにします。
Odoo バーコード はGS1バーコードを解釈して印刷し、入荷、ピッキング、出荷などの倉庫業務におけるプロダクト識別とトラッキングを自動化します。
以下のセクションでは、Odooがビジネスから提供されたGS1バーコードを使用して、一般的な倉庫アイテムを識別し、特定の倉庫ワークフローを自動化する例を紹介します。
重要
OdooはGS1バーコードを作成しません。企業はGS1から固有のGlobal Trade Item Number (GTIN)を購入する必要があります。その後、既存のGS1バーコードと(同じくGS1が提供する)プロダクトやサプライチェーン情報を組み合わせて、Odooでバーコードを作成することができます。
参考
GTINの購入 <https://www.gs1.org/standards/get-barcodes>`_
プロダクト、数量、ロットのバーコードを設定します。¶
プロダクト、数量、ロット番号に関する情報を含む GS1 バーコードを構築するには、以下のバーコードパターンとアプリケーション識別子(A.I.)を使用します:
名称 |
規則名 |
A.I. |
バーコードパターン |
Odooのフィールド |
---|---|---|---|---|
プロダクト |
Global Trade Item Number (GTIN) |
01 |
(01)(\d{14}) |
プロダクトフォーム上の バーコード |
数量 |
可変アイテム数 |
30 |
(30)(\d{0,8}) |
Units field on transfer form |
ロット番号 |
バッチまたはロット番号 |
10 |
(10)([!"%-/0-9:-?A-Z_a-z]{0,20}) |
Lot on Detailed Operations pop-up |
設定¶
まず、 ロットを使用してプロダクト追跡を可能にする で、 に移動し、 トレーサビリティ の見出しの下にある ロット/シリアル番号 のボックスにチェックを入れます。
次に、 編集 をクリックします。次に、 一般情報 タブの バーコード フィールドに、GS1 が提供する世界共通の識別番号である 14 桁の Global Trade Item Number (GTIN) を入力します。
で目的のプロダクトフォームに移動し、プロダクトを選択してプロダクトバーコードを設定します。プロダクトフォームで重要
プロダクトフォームでは、 GTIN プロダクトバーコードパターン用の A.I. 01
を省略して下さい。これは、複数のバーコードをパッケージの内容物に関する詳細情報を含む単一のバーコードにエンコードするためにのみ使用されるからです。
Example
プロダクト ふじりんご
のGS1バーコードを記録するには、プロダクトフォームの バーコード フィールドに14桁の GTIN 20611628936004
を入力します。

ちなみに
Odooデータベース内の全てのプロダクトと対応するバーコードのリストを表示するには、 バーコード の見出しの下にある バーコードスキャナ セクションの下にある プロダクトバーコードを設定 ボタンをクリックします。14桁の GTIN を バーコード 列に入力し、 保存 をクリックします。
に移動します。
設定ページでロットとシリアル番号による追跡を有効にした後、プロダクトフォームの 在庫 タブに移動して、この機能が各プロダクトに適用されるように指定します。追跡 の下にある ロット毎 ラジオボタンを選択します。

入荷時にバーコードをスキャンする¶
入荷オペレーション中にスキャンされたプロダクトバーコードをOdooで正確にロット解釈するには、 入荷ピッキングプロセス を管理する アプリに移動します。
バーコードスキャン ダッシュボードから オペレーション ボタンをクリックし、次に 入荷 ボタンをクリックすると、未処理の取引先入荷リストが表示されます。 PO から生成された入荷が一覧表示されますが、 作成`ボタンを使用して、 :menuselection:`バーコード アプリから直接新しい入荷オペレーションを作成することもできます。
入荷リストで倉庫オペレーション(WH/IN
)をクリックし、バーコードスキャナでプロダクトバーコードとロット番号をスキャンします。スキャンしたプロダクトがリストに表示されます。✏️ (鉛筆) ボタンを使ってウィンドウを開き、特定のロット番号の数量を手入力します。
Example
りんご50個分の PO を行ったら、バーコード アプリで関連する入荷に移動します。
Scan the barcode containing the GTIN, quantity, and lot number. For testing with a barcode scanner, below is an example barcode for the fifty Fuji apples in Lot 2.
ロット0002の50個のふじりんご |
|
---|---|
2Dマトリックス |
![]() |
A.I. (プロダクト) |
01 |
GS1バーコード(プロダクト) |
20611628936004 |
A.I. (数量) |
30 |
GS1 バーコード (数量) |
00000050 |
A.I. (ロット) |
10 |
GS1 バーコード (ロット #) |
LOT0002 |
フルGS1バーコード |
0120611628936004 3000000050 10LOT0002 |
設定が正しければ、処理された 50/50
単位 が表示され、 検証 ボタンが緑色に変わります。検証 ボタンをクリックすると入荷が完了します。

プロダクトおよび数量単位以外のバーコードの設定¶
例えば、キログラムのような単位以外の量で測定されたプロダクトを含むGS1バーコードを構築するには、以下のバーコードパターンを使用します:
名称 |
規則名 |
A.I. |
バーコードパターン |
Odooのフィールド |
---|---|---|---|---|
プロダクト |
Global Trade Item Number (GTIN) |
01 |
(01)(\d{14}) |
プロダクトフォーム上の バーコード |
キログラムでの数量 |
可変アイテム数 |
310[0-5] |
(310[0-5])(\d{6}) |
Units field on transfer form |
入荷時にバーコードをスキャンする¶
Odooで数量が正しく認識されていることを確認するには、購買 アプリで購買するプロダクトの数量に適切な単位 (単位) を使用してオーダを発注して下さい。
オーダが発注されたら、仕入先の配送を入荷する を実行します。
アプリに移動して、Example
バーコード アプリの入荷で、GTIN と桃のキログラム数量を含むバーコードをスキャンして、桃 52.1 kg
のオーダを入荷します。
52.1 kgの桃 |
|
---|---|
2Dマトリックス |
![]() |
A.I. (プロダクト) |
01 |
GS1バーコード(プロダクト) |
00614141000012 |
A.I. (kg、小数点以下1桁) |
3101 |
GS1 バーコード (数量) |
000521 |
フルGS1バーコード |
0100614141000012 3101000521 |
設定が正しければ, 52.1 / 52.1
kg が表示され、 検証 ボタンが緑色に変わります。最後に 検証 を押して検証を完了します。

プロダクト移動を確認する¶
さらに確認するために、入荷したプロダクトの数量は プロダクト移動 レポートにも記録され、 からアクセスできます。
プロダクト移動 レポートの項目は、デフォルトでプロダクトごとにグループ化されています。入荷数量を確認するには、プロダクトラインをクリックすると折りたたみ式のドロップダウンメニューが開き、そのプロダクトの 在庫移動明細 のリストが表示されます。最新の在庫移動は、倉庫入荷参照番号(例:WH/IN/00013
)とバーコードスキャンで処理された数量と一致し、バーコード アプリで処理されたレコードが 在庫 に適切に保存されていることを示しています。
