クイント: デジタル変革の途上から完成形へ

Odooを導入する以前、クイントではCRM、プロジェクト管理、財務処理などの業務に複数のアプリケーションを使い分けていました。使用していたのは、.NETベースのアプリケーションやMicrosoft Dynamics CRM、さらには社内で開発した独自ソフトなど、多岐にわたっていました。こうした多様なツールの併用により、クイントの業務環境は分断され、各アプリケーション間には連携がほとんどありませんでした。 その結果、二重入力や手間のかかる作業が発生し、全社的な業務フローを把握するのが非常に困難な状況でした。さらに、それぞれのアプリが柔軟性に欠けていたため、クイント独自の業務要件に対応するカスタマイズも難しく、思い描くようなビジネス運営が実現できていませんでした。  

既存アプリの分散と柔軟性の欠如に悩まされていたクイントは、新たなソフトウェアシステムの導入を検討し始めました。市場に出回るERPソリューションを自社でリサーチした結果、クイントはOdooに出会います。Odoo導入の決め手となったのは、自社のニーズに合わせたカスタマイズのしやすさ、明確な開発ロードマップ、そして活発な開発者コミュニティの存在でした。 

クイントは、 ビー・インフォームドのサポートを受けながら、 アジャイル手法を用いて、まずは、Odooアプリ中から、 連絡先, 販売, プロジェクト, タイムシート, 会計, 従業員 そして 休暇管理アプリです。これらのアプリを最初に選んだ背景には、クイントが「人」と「顧客」を最も重視しているという企業文化があります。 そのため、まずはそれらを支える業務プロセスにOdooを活用することが、当然の判断だったのです。 

コアとなるシステムの導入が完了した後、クイントはさらなる顧客サービスの向上を目指し、プラットフォームの拡張に踏み出します。最初のアプリ群の導入が順調に進んだことを受けて、「一度に一アプリずつ導入」という段階的なアプローチのもと、 CRM, イベント, ドキュメント そして 署名 アプリを順次導入していき

ました。 

クイントは、Odooが直感的で使いやすく、大量のマニュアルを読む必要がないことを高く評価しています。 Odooの導入により、クイントは自社が求める機能を備えた、理想のかたちでビジネスを運営できるようになりました。 

Odooの導入によって、クイントはコンサルティングプロジェクトの現在の進捗状況や将来的な見通しを、より詳細に把握できるようになりました。これにより、より積極的なマネジメントが可能となり、予算超過のリスクを低減できています。また、トレーニングに関する手配業務もOdooによって完全に自動化され、受講者には開催前に必要な情報や教材が確実に届けられるようになりました。その結果、社内の業務負担は大きく軽減され、顧客満足度も向上しています。

さらに、場所や時間、使用するデバイスを問わず、クイントはOdooを通じてコアシステムへ即時にアクセスできるようになりました。 業務の中核をすべてOdooで一元管理することで、業務効率の向上と組織全体の連携強化を実現しています。柔軟性を損なうことなく、より厳格な管理体制を整えることができたのも、Odooならではの強みを活かした結果と言えます。変化のスピードが速いコンサルティング業界において、Odooはクイントにとって、単に変化に対応するだけでなく、その一歩先を行くための確かな基盤となっています。