
アメリカ全土の企業は、何十年にもわたり製造業務を海外にアウトソーシングしてきました。 製造プロセスはその複雑さと多くの細かな要素を伴うため、多くの企業は自社で製品の設計・開発・マーケティングを行いながら、実際の製造は外部の専門企業に委託しています。こうした外部企業は、海外製造に関する高度な専門知識を提供し、品質管理や輸入・通関業務を代行し、完成品を競争力の高い価格で納品する役割を担っています。 アルトラコも、そうした企業のひとつです。
1980年、大手消費財メーカーの元幹部が、海外アウトソーシングを支援する契約製造会社の必要性を感じ、アルトラコを設立しました。 その後、創業者の引退を機に、アルバート・ブレンナーさんとスコット・ウィリアムズさんが同社を買収し、現在は共同オーナーとして経営に携わっています。カリフォルニア州ニューポートビーチに本社を置くアルトラコは、アメリカ企業が世界各国で製品を製造するための支援を行う契約製造(コンタクトマニュファクチャリング)専門企業です。スタートアップからフォーチュン500企業に至るまで、あらゆる規模の企業に対し、製造のアウトソーシングに伴う複雑なプロセスをワンストップでサポートしています。.
業界で40年以上の実績を持つアルトラコは、これまでに数多くの業務管理システムやソフトウェアを導入してきました。小規模なソフトウェアから、NetSuiteのような大規模ERPまで試してきましたが、どれも完全に満足のいくものではありませんでした。そして、最終的にOdooに出会ったのです。

「 Netsuite をやめる決断に迷いはなかった」
Odooを導入する前、アルトラコはNetSuiteを使って業務全体を管理していました。 共同オーナーのアルバート・ブレンナーさんは、アルトラコがNetSuiteにおいて直面していた2つの大きな問題について語っています。それは、サポート体制の悪さと、極めて高額な費用です。アルバートさんはこう振り返ります。 「問題が発生するたびにNetSuiteに連絡をしていましたが、返答が来るまでに数日、時には数週間もかかることがありました。ようやく返ってきた回答も、不十分で問題が解決されないことが多かったのです」アルバートさんは語ります。 「高額なサービス料を支払っているにもかかわらず、このような対応を受けるのは非常に悔しいことでした」
「NetSuiteのカスタマーサポートには非常に失望していました。Odooのサポートとの対応の差は歴然としており、比較にならないほど満足度が高いと感じています」
アルバートさんはまた、NetSuiteのユーザーインターフェースにも多くの課題があったと指摘しています。 彼はそれについて「古くて、重くて、直感的でなく、しかも遅い」と表現しました。メニュー項目や操作は論理的な場所に配置されておらず、必要な機能にたどり着くまでに貴重な時間を費やす必要があったといいます。 こうした使い勝手の悪さが積み重なり、アルテルコはNetSuiteに対する不満を強めていきました。その結果、同社では新たなソリューションの検討を本格的に開始することになります。その過程でアルバートさんが出会ったのがOdoo でした。 価格帯 とソフトウェアの機能を慎重に評価したうえで、Odooこそがアルテルコにとって最適な選択肢であると判断したのです。
「NetSuiteでは、必要としていたサポートが受けられませんでした」
「OdooはNetSuiteよりも 10 倍優れていてコストは 10 分の1」
アルテルコは、2023年に正式にOdooを導入・稼働させました。導入プロセスに関して、アルバートさんは「NetSuiteを導入したときと比べて、はるかにスムーズだった」と振り返ります。現在アルテルコでは、Odooの機能やアプリケーションを段階的に展開しており、新しいシステムへの移行が順調に進んでいます。 その理由の一つが、「Odooの標準機能が最初から十分に使える」という点です。アルバート氏は、「カスタマイズなしでもここまで使えるというのは、Odooの完成度の高さを証明している」と強調します。この段階的な導入方法により、社員たちはOdooに慣れるだけでなく、将来的にどのような業務フローやカスタマイズが必要になるかを見極めることができるようになったと言います。
NetSuiteのユーザーインターフェースがアルテルコにとって大きな悩みの種だったのに対し、 アルバート氏は、OdooのUIについて「より直感的で、見た目も洗練されている」と評価しています。さらに彼は、Odooの各アプリケーションでは、1つの作業を完了するのに必要なクリック数がNetSuiteに比べて格段に少ないと説明します。この違いによって、以前はNetSuiteの煩雑な操作で無駄にしていた貴重な時間を大幅に削減できているのです。

しかし、おそらくNetSuiteとOdooの最大の違いは、 カスタマーサポートの質にあります。アルバートさんはこう語ります。 「Odooは、ヘルプチケットを提出すれば24時間以内に返答してくれるだけでなく、もっと早く対応してくれることも多々あります」それに加えて、返答の質が非常に高く、質問がどれほど複雑であっても的確に答えてくれる点を高く評価しています。この1年間、アルテルコがOdooを導入してからのサポート体制は、単にシステムの使いやすさや導入のしやすさにとどまらず、 同社全体の顧客体験そのものに大きな良い影響を与えているといいます。
総じて言えば、「NetSuiteとOdooの違いはまさに『雲泥の差』だったとアルバートさんは語ります。Odooを導入したことで、アルテルコは将来的な新機能の活用や業務フローの拡張など、多くの可能性が広がっていると前向きに捉えています。国境を越える複雑な業務や、規模の異なる多数の企業との取引を行う中で、自社の独自ニーズに対応できる柔軟なビジネスソフトウェアを必要としていたアルテルコにとって、Odooは、まさにそのニーズに応える理想的なソリューションだったのです。

「Odooの導入は本当に素晴らしいものでした。 そして私たちのような中小企業にとって、これほど高機能なプラットフォームが、手の届く価格で利用できるというのは本当にありがたいことです。もし私の話を聞いてくれる人がいれば、迷わずこう伝えます。 『明日にでもNetSuiteをやめて、Odooに乗り換えるべきだ』」